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リラックス。それは、
カラダ・バランスが整った状態。

2021.8.31 / バランスコラム

「リラックスするとはどういうことか?」改めて問い直すとき、それは「力を抜くこと」だと考える人もいると思います。確かにそういう面があるでしょう。しかし、ここでまず私たちが注目したいのは「ちからが入っているはなぜのか、その理由はなんだろう?」ということです。

カラダはひとつの全体であり、部分の寄せ集めではありません。ひとつの総合ですから、切り分けられるものではないのです。ですから、どこかが緊張しているなら別のどこかが緩んでいます。反対にどこかが緩めばどこかが緊張しないとバランスが保てない。カラダにはそういう相関関係があるのです。

そう考えると、ある部分の緊張を抜くにはどうするのか、そのヒントが見えてきます。部分的な緊張をただ抜いあげるだけでは別のどこかが緊張するだけ。それでは解決になりません。そうではなく、緩んでいるところを見つけてそこをちゃんと使うと、カラダ全体がいい感じにリラックスするのです。

例えば肩の緊張が抜けない原因としてよくあるのが、重心の前傾です。ふだんから前傾姿勢になっていると、肩でブレーキをかけてあげないと姿勢が保てません。それで肩が緊張し、常態化している。つまり肩が凝るのは、肩や腰が悪いからではなく、バランスをとろうと頑張ってくれた結果なのです。

講座の参加者の方によく試していただく運動があります。手の親指と中指をそっと触れる程度にくっつけてから肩を回す、というもの。すると、それをせずにただ回すよりもより大きく肩を回せるのがわかります。ほんの少し指先に仕事してもらうだけで、肩の緊張が自然に抜けて動きやすくなるのです。

肩から一番遠い場所にある指先の作用ひとつで緊張がほぐれる。あるいは、なんらかの上半身の問題の原因が下半身に見つかる。また、その逆だったりする…。緊張や痛みの症状が出ている場所から遠いところにその原因が見つかることは、カラダではよくあることです。

「立ち上がる」動作をする際にも、「立つのは足の動作だから足だけ使えばいい」と考えがちですが、そうではなく、主役はカラダ全体なのです。両手や上半身も一緒に機能するほうが、足だけで立とうとするよりずっと楽に立てます。カラダ全体が主役のほうが、パフォーマンスはよくなります。

ほんのちょっと、カラダのある部分が作用するだけで、カラダ全体の働きが大きく変わってきます。ヒモトレやバランスボードが教えてくれるのはまさにそういうこと。Marumitsuのプロダクトはどれもそうしたカラダの原理を利用し、カラダ全体を主役にするためのガイドです。

肩こりや腰痛があったりリラックスがうまくできなかったりするカラダを楽にしてあげましょう。リラックスするとは「リラックスしよう」とアタマで促すことではなく、リラックスできる環境に身体を投じることからはじまります。その環境をつくりだすのがMarumitsuのプロダクトです。

「脱力」という一面だけで捉えるのではなく、「機能」という面からも合わせて双方向的に捉えるようにするだけでも、「リラックス」の見つけ方は大きく変わってきます。

リラックスした状態とは、カラダ全体が主役になっていてバランスが整っている状態のこと。座っていても寝ていても歩いていても、その時々のちょうど良い塩梅で、心地よい感覚があり、カラダがしっかり機能し、疲れにくい状態こと。そんなふうに、考え方をアップデートしましょう。

つづく

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