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バランスボードやひもトレは、
自分のカラダの本当の力を知るきっかけ。

2021.5.24 / バランスコラム

例えば、バランスボードに乗るときに「足はないもの」と思って乗ってみてください。変な表現ですが、足への意識を強く持ったり、足に力を入れる必要はないのです。足を使うことを意識しないことで、上半身と下半身のバランスがとれるようになります。

バランス講座で参加者の皆さんに試してもらうことがあります。椅子から立ち上がるときに、普通に立ち上がろうとするとどうしても腰や太もものあたりに力が入ってしまいますが、胸の前で両手で糸をぐるぐる巻くような動きを一定のリズムでやりながらだと立ち上がりやすいのです。

下半身で動いたりバランスをとろうとするときには、上半身のバランスに注目するといい。反対に、上半身でなにかをやろうとするときには、下半身に意識を向けるといい感じにカラダが機能します。カラダは本来全体性で成り立っています。下半身の仕事が上半身に影響すること、上半身の仕事が下半身影響することは当然のことなのです。

カラダには、矛盾させないとバランスがとれない、ということがあるんです。ふつう思考というのは矛盾しないように捉えるものですが、人のカラダは頭の思考からすると矛盾だらけです。カラダにはカラダの秩序があります。けれどそれは、頭の理解を超えている。だから、無秩序にさえ感じられるのです。

カラダの秩序は、意識を超えています。私たちが「ああしよう」と考えるより先に、カラダはすでに反応しています。「お腹空いたな」ということを頭で知るよりも先に、まずお腹がグゥーと鳴りますし、それで、時計を見れば12時過ぎている。カラダは意識に先んじています。

意識を追い越しているカラダのありよう、というものがあるのです。それを、バランスボードやひもトレが教えてくれます。

私たちはすぐ「筋肉ないなぁ」とか「体力ないなぁ」なんて、自分のカラダにないものねだりしていますが、バランスボードやひもトレをやることによって、カラダに対して尊敬が生まれます。え、なに、こんなにすごいの、こんなに動けるんだ、私。そんなふうに思えるようになります。

バランスボードやひもトレをやっていると、カラダの声を聞くということが、だんだんわかってきます。自分のカラダにもちゃんとポテンシャルがあることを発見できます。「私のカラダは、本当はしっかりパフォーマンスしてくれる」と知ることができる。とてもポジティブな体験なのです。

おわり

LET'S TRY !
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