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切り分けられたトレーニングより、
カラダ全体のパフォーマンスに注目しよう。

2021.4.26 / バランスコラム

ふつう「トレーニング」というと、皆さん、筋トレとか柔軟性を高めるトレーニングとか、敏捷性のトレーニングとか、体力トレーニングなどを思い浮かべることでしょう。つまり、筋肉や柔軟性や敏捷性や体力などに「分けて行うトレーニング」が当たり前と思っていらっしゃるのだと思います。

しかし、敏捷性のトレーニングでも筋肉を使いますし、どんな動作にも柔軟性が必要ですし、筋トレのような反復の動きには体力が必要です。つまり、運動というのはそもそも筋力とか柔軟性とか敏捷性とか体力とかというように切り分けられるものではなく、全て繋がっている複合的なものです。

それを私たちは、普段から、切り分けてトレーニングするのが当たり前だと思っています。分けること自体に問題があるわけではありませんが、切り分けられたトレーニングをすることで新たな「偏り」を生んでしまう、ということがしばしばあるのです。

例えば筋トレの場合、筋肉をつけすぎたことで逆に動けなくなってしまったり。また、ある一定の動きばかりやってしまうことにより、他の動きをすると疲れやすくなってしまったり。そういう問題が生じてくるのです。

筋トレによって筋肉が付くことは確かにひとつの指標になりますが、それによって本当に競技のパフォーマンスが向上したかまでは、皆さんきちんと検証されたりはしません。実際のところ、筋肉が付いたからといって速く走れるわけでもなく、格闘技でも筋肉がある人ほど強いわけでもありません。

大切なことは、部分的な結果ではなく、カラダ全体をフル活用したパフォーマンスが発揮されているかどうかです。全体とは、部分を寄せ集めた集合体ではなく、そもそも切り分けられないものです。その意味では、トータル・トレーニングは、価値観を転換させて取り組む新たな試みです。

しかし、ここで難しいのは、では「トータル・トレーニング」とは一体どういうことなのか、よくわからないということです。トータル・トレーニングってなにをどうやればいいんだろうってことになってしまう。カラダの全体性をトレーニングするというのは実はすごく理解しづらいことなのです。

バランスボードやひもトレの役割は、まさにカラダの全体性のありかを示す機会や環境として設計されています。

そもそも「トレーニング」というのは、「(筋肉や筋力を)足す」「増やす」「強化する」という概念の上に成り立っていますが、「トレーニング」という言葉を使いながらもトレーニングではない世界に誘うのが、ヒモトレやバランスボードの役割りなのだ、と言えるでしょう。

つづく

LET'S TRY !
BALANCE TRAINNING !

[ ココロのバランスボード ]

カラダ環境とは運動における条件のようなもので、乗っているだけでそれを整えてくれるのが「ココロのバランスボード」。使い方は、何も考えず「乗って動くだけ」です。バランスをとる必要もありません。 ボードがカラダ環境を整えてくれますので、動くことがより心地よくなります。運動のパフォーマンスも向上し、集中力や精神の安定にもつながります。その経験・体感自体が、新しいカラダ環境の把握に繋がります。

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