まるみつ
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まるみつ ボディーバランス
Kab Labo.
私たちは自然なバランスの上に
存在している。
良いバランスを知る近道は
アンバランスを体感すること。
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子どもに学ぶ

子どもの成長と大人の価値観

子どもの成長過程に関しては、基本的に何も言うことはありません。 年齢が低ければ低いほど、自然に近い感覚を持っているからです。それなのに、大人は子どもの感覚を無視した角度から、知識や情報、一方的な価値観などを与えすぎてしまいがちです。その結果、本来の能力を発揮できずにいる子どもたちが増えているように思います。

子どもが社会と関わりを持つようになると、それに伴い、様々な枠に囚われるような場面も増えてきます。学校、スポーツ、習い事、道徳、大人の常識など、世界が広がれば、拘束されるのは当然ですし、それはそれで必要なことでもあります。しかし、この時に疎かになってしまうのが、「感覚」であり、それは子どもにとってひとつの能力を低下させていることに気付かなくてはなりません。大人は、知識を教えることはできても、感覚や自然体といったものに関しては何一つ教えることはできません。教えているとすれば、それはやはり感覚というものの説明や理屈でしかなく、誰もが自分で体験して発見しなければ本当に理解することはできないものなのです。さらに、今、子どもたち(大人も含め)の環境は大きく変化し、身体を使って遊ぶことがとても少なくなってしまいました。体を使う機会が減ると、体は自然な感覚を忘れてしまいます。感覚とは「生モノ」なのです。常に新鮮な感覚に触れる機会が大切です。何度も言いますが、まず何よりも大切なのは、スポーツをするにしても勉強をするにしても、仕事をするにしても、その土台となる体ができているかどうかなのです。

三つ子の感覚百まで!

子どもたちが、一番夢中になる遊びは何だと思いますか?今流行りのゲーム、カードの収集やキャラクターもののオモチャなどが頭に浮かんだ人もいるかもしれません。ところが、子どもたちが本当に楽しめるのは、実は身体を使った遊びなのです。ある学校で一時間だけ、剣玉の時間を設けたところ、凄まじい集中力を発揮して授業を受けたそうです。単純な遊びにどうしてこれだけ集中できるのでしょうか?剣玉は全身の感覚を磨くのにとても適したオモチャなのです。無駄な力が入ると、集中力や体のバランス、手足の使い方、タイミングなどすべてがバラバラになってしまいます。逆に剣玉にはこれらすべての要素をまとめ1つの動きとして行なう「一瞬の感覚」が求められるのです。その1つの感覚がないと、偏りが生じます。それは体だけではなく、心の偏りにも大きく影響してくるのです。竹馬、木登り、川遊び、虫取りなど、全身を使って遊べるものは子どもにとって体を作る大切な勉強であり、子どもたちは遊びを通してそれらの感覚を身につけるしかないのです。ですから、「危ないから」とか「まだ早いから」とか「うちの子にはできないから」などという大人の一方的な見解で子どもの学びの機会を減らしてしまわないよう、私たちは見守っていくことも大切なのです。

言わぬがコツ

子どもの成長過程で運動能力を発揮させるには、どれだけ大人が「教えないか」にかかってきます。細かく教えれば教えるほど、子どもの体は身動きがとれずガチガチになっていくのです。例えば、階段の昇り降りの際、どうしても不安定で心もとない子どもの様子をみていると、ついつい手や口が出てしまいます。しかし、「イチ、ニ、イチ、ニ!」と声をかけたり、手を強く握って固定したりしてしまうことは、実は子どものバランスを逆に崩してしまっていることが多いのです。その結果、子どもはバランスの崩れた感覚を身体に記憶させることになりますから、階段の昇り降りが苦しい作業となってしまうのです。では、どうしたら良いのでしょうか。声をかけるなら「スーー」とか「ターー」といった流れで示すと良い感覚を失わないで済むでしょう。子どもの動きをよく観察していると、動きに切れ目がないことに気付きます。すべてが一連の流れの中で行なわれて、階段を昇るときでも、まるで平らなところを歩いている時と変わらない力みのない動作です。それが自然な、本来行なわれる体の動きなのです。

子育てのコツとして、子どもに水の入ったコップを運ばせる時、どんな声がけをしたら、水をこぼさず運べるかという話があります。「こぼさないでね!」と「上手にね!」の2通りの声がけをすると、圧倒的に「上手にね!」と言われた方が水をこぼさず運べるのです。これも同じ原理だと言えるでしょう。「こぼさないでね!」と言われるとコップの水ばかり気になって、体も腕もカチコチに固まり、逆にバランスを崩して、水がこぼれやすい状況が高くなっていきます。ところが、「上手にね!」と言われると、部分的に集中することなく、身体全体が「上手」に動いてくれるわけです。細かい指示が本当に丁寧とかぎりません。大人がいちいち細かい指示をしなくても子どもの体は充分にその機能を使いこなすことができるのです。

手綱をゆるめる

階段の昇り降りでも少し触れましたが、親が子どもを守るため、一緒に歩く時にはたいてい手を繋ぎます。これは子どもにとってはスキンシップにもなり、精神的な安心感にも繋がりますから、手をつなぐという行為自体にはなにも問題がなく、むしろメリットの方が大きいと言えるでしょう。でも、ここにも大きな落とし穴があるのです。キケンを防止するためにと、子どもの手を引っ張るようにして強く握っている親が以外に多いという事実です。普段は手を添える程度、まさに「繋がっている」くらいのほうが、いざという時、お互いに素早い対応ができるのです。ところが力を入れて引っ張るようにしてしまうと、子どもは全体のバランスを崩しむしろ転びやすくなってしまいます。子どもは未熟だと思いがちですが、だからといって劣っているわけではありません。完成された1つの固体に違いはないのです。ですから、常に主体的でいてもらうことが、一番安全で安定した動きを生むことになるのです。

また、子どもはとても上手に転びます。体が柔らかいからケガをしにくいと言われていますが、それに加えてバランス感覚もとても良いからなのです。バランス感覚とは転ばないことではなく、身体の関係性を大切にすることです。(BBBやTypeGはバランスを保つことが大切なのではなく、自分のバランスを大切にすることが一番大事です)逆に大人が手を出してケガに繋がるケースがあるくらいです。もちろん、大人に守られて子どもは育ちますし、大人の助けが必要な場面もあります。放任を推進しているのではりません。ただ、細かく言うより、大きなポイントに留意して、あとは見守りながら子どもが感覚を体感できる機会をできるだけ多く与えてあげることが、子どものバランス能力を高めるコツなのです。